スペイン語は地域や国によってかなり多様性のある言語です。同じスペイン語といえど、スペイン人にとってはアルゼンチン人の言う言葉が分からなかったり、メキシコ人の使う単語は聞いたことがなかったりします。そこで各国で使われている、スペイン語圏の人が聞いても意味不明なスラングをまとめてみました。
アルゼンチンのスラング
che (チェ)-親しい人などを呼ぶときに使うアルゼンチンに行けば必ず耳にする単語。アルゼンチン出身の革命家エルネスト・ゲバラもよく使っていたことから彼のニックネームが「チェ・ゲバラ」になったとも言われています。
chamuyo(チャムーショ)-「くどき文句」、「嘘っぽい話」などを意味し、動詞「chamullar」または「chamuyar」として「口説く」、「会話する」、「嘘をつく」といった意味合いで使われます。
参照・「アルゼンチンでよく使われるスラング」
キューバのスラング
camello(カメージョ)-キューバで市民が足代わりに使う「トラック型の大型バス」を指します。
asere(アセーレ)-「親友」を意味する単語。「acere」と書くこともあります。
グアテマラのスラング
chapin(チャピン)-「グアテマラ人」を意味し、女性のことは「chapinas(チャピーナス)」と呼びます。
amishado(a) (アミシャード/ダ)-「恥ずかしい」を意味する形容詞。
コロンビアのスラング
mamera(マメーラ)-「退屈」、「つまらない」、「うんざり」といったニュアンスがあります。
camellar(カメジャール)-「仕事する」、「働く」を意味し、特に「ハードワーク」のニュアンスで使われます。
コスタリカのスラング
tico(a)(ティコ)-「コスタリカ人」を意味するスラング。
mae(マエ)-「男」、「女」、「人」を表すスラング。呼びかけにも使われ「Mae vamos! さあ、行くよ!」といった使われ方もします。
スペインのスラング
currar(クラール)-「働く」、「仕事する」を意味します。「curro 仕事」と名詞として使われることもあります。
tio(ティオ)ーもともとは「叔父さん」という意味ですが、主に男性に対して呼びかけのときに使います。英語の「man」に相当します。
参照・「スペインでよく使われるスラング」
ドミニカ共和国のスラング
chin(チン)-「少し」を意味する単語。二度続けて「chin chin」と言う場合もあります。
chan(チャン)-「人」、「男」「友達」などを意味する言葉で、呼びかけに使われます。
チリのスラング
garzón (ガルソン)-「ウェイター」を指す言葉で、「camarero」に相当します。
cabritas(カブリータス)-「ポップコーン」の意味。もともとは商品名で、世間一般に浸透したために、この言葉「ポップコーン」を表すようになったようです。
メキシコのスラング
fresa(フレッサ)-「気取った人」、「嫌味な人」、「スノビッシュな人」などを意味します。
padre(パドレ)-「父親」という意味ではなく、メキシコでは「すごい」、「最高」といった意味で使われます。
ベネズエラのスラング
buseta(ブセータ)-「バス」を意味する言葉。
pasapalo(パサパーロ)-「おやつ」、「軽食」、「サンドイッチ」などを指します。
ペルーのスラング
chela(チェーラ)-「ビール」を表す単語。
choro(チョーロ)-「泥棒」を意味するスラング。