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メキシコ人に対してあなたはどんなイメージを持っていますか。もしかするとそのほとんどはただの先入観かもしれません。
あまりにも固定観念を持ったままメキシコ人と接すると怒らせてしまうこともあるでしょう。そこでメキシコ人に言ってはいけないステレオタイプのフレーズ集をまとめてみました。
「メキシコ人はみんなソンブレロとサラペを使う」
使いません。アメリカ映画ではよくメキシコ人をそのように描写していますが、普通のメキシコ人はそんな格好をしている人は珍しいです。
sombrero=メキシコで売られる大きな帽子
zarape=メキシコなどで売られるカラフルな織物で作ったマント
「メキシコ人はいつも酔っ払っている」。
酔っ払っていません。確かにメキシコ人はお酒が好きで強い人が多いですが、四六時中飲んでばかりいるわけではないし、ちゃんと働いています。テキーラのイメージが強すぎるのが原因かもしれません。実はラテンアメリカ諸国でアルコールの消費量ランキングでメキシコ10位とかなり下のほうです。ちなみに1位はチリ。
andar borracho=酔っ払っている
「メキシコ人女性は髭が生えている」
生えていません。いや、確かに毛深い人は多いですが、普通はちゃんと処理しています。これもメキシコ人アーティストのフリダ・カーロのイメージが浸透しているせいでしょう。フリダ・カーロは髭だけでなく、眉毛もつながっていたほどの毛深い女性でした。
bigote=髭
「メキシコ人男性はマチスタ(男尊女卑)だ」。
これはあながち間違っていませんが、そうじゃない人もいるのでひとくくりにするのは気をつけたいところです。最近ではメキシコでも男性が働いて、女性は家にいるといった風習は減りつつあります。特に都市部では女性が社会に進出するのは当たり前。そうなると、男性も偉そうにしていられません。
machista=男尊女卑、マッチョ、女性蔑視
「メキシコは砂漠」
確かに砂漠地帯もありますが、それはあくまでも広い国土の一部でしかありません。これもアメリカ映画の国境沿いのイメージが広まってしまったせいです。メキシコにはきれいな海も世界最大の人口を誇る大都市もあるので、サボテンしか生えていない砂漠地帯ばかり、などといったら怒られてしまうので気をつけましょう。
desierto=砂漠
cactus=サボテン
「メキシコといえばカンクン」
メキシコの有数のリゾート地といえばカンクンです。だからといってカンクンしかないわけではありません。メキシコにはマヤ文明の遺跡や世界最大級のピラミッド、銀の生産地といったようにたくさんの見所があり、カンクンはそのひとつでしかないです。
「メキシコ人はとても凶暴」
メキシコが治安が悪いのは事実です。しかしメキシコ人が一般的に乱暴で、暴力的で、なんでもかんでも強奪するということではありません。一部の凶悪犯罪者の映像やニュースが世界中に広まってしまったためにそんなイメージを抱きがちですが、実は優しくて親切な人たちが大勢います。
violento=凶暴、暴力的
「メキシコ人は怠け者」
メキシコ人は一日中お酒を飲んでいるか、友達と喋っているか、家でごろごろしているなんていうイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。確かに日本人と比べると、ちょっと怠け癖がある人もいますが、働き者も多く、苦労人も少なくないです。
flojos=怠け者(メキシコでよく使われる単語です)
「メキシコ料理は全部辛い」
チリをたくさん使うので、辛くする傾向はありますが、全てではありません。もちろんタコスだけがメキシコ料理ではありません。ほかにも肉料理、魚料理、スープ、野菜となんでもあります。メキシコ料理には美味しいものが多いので、辛いのが苦手な人もぜひ食べてみてください。
picante=スパイシー、辛い
「メキシコではみんなが馬に乗って、ブーツを履いて、ピストルを持っている」
ステレオタイプもここまで行くとお終いです。もちろん西部劇に出てくるような人たちは今の時代ほとんどいないです。これも映画の影響でしょうか。
andar a caballo=馬に乗る、馬で移動する
botas=ブーツ
pistola=ピストル、拳銃